前回のブログで「請求書の発行業務を、Python(パイソン)を使って1時間から10分に短縮した」という記事を書いたところ、読者の方からこんなご質問をたくさんいただきました。
「AIのすごさは最近わかってきたけど……そもそもPythonって何ですか?」
たしかに、IT業界の人間にとっては当たり前の言葉でも、一般のビジネスパーソンには馴染みがないですよね。 今日は、難しい専門用語やプログラミングのコードは一切使わずに、「経理DXの武器としてのPython」を世界一わかりやすく解説します。
1. Pythonを一言でいうと「超・真面目な働き者の言語」
Pythonとは、世界中で最も人気のあるプログラミング言語(コンピューターへの指示書)の一つです。
特徴は、とにかく「シンプルで読み書きしやすい」こと。そして、データ集計や自動化の処理がめちゃくちゃ得意なことです。 前回の記事でも触れましたが、AIのように「自分で考えてたまに嘘をつく(ミスをする)」ことは絶対にありません。人間が書いたルールの通りに、1ミリの狂いもなく、ものすごいスピードで働き続ける「超・真面目なロボット」をイメージしてください。
2. 「Excelマクロ(VBA)」と何が違うの?
経理の業務効率化というと、「Excelマクロ(VBA)」を思い浮かべる方も多いと思います。 実はここが、Pythonの最大の強みがわかるポイントです。
- Excelマクロ(VBA)は「家の中の家事代行」 マクロは、Excelという「家(アプリ)の中」だけで動くのが得意です。「ExcelのA列とB列を足して…」という作業は得意ですが、家の外に出るのは少し苦手です。
- Pythonは「外出できる万能なコンシェルジュ」 Python最大の強みは「アプリの壁を越えられる」ことです。 例えば、「毎朝、特定のWebサイト(ブラウザ)からデータをダウンロードして、それをExcelに転記し、PDFに変換して、取引先にメール(メーラー)で送る」というように、複数のソフトをまたいだ自動化が簡単にできてしまいます。
3. 経営者は「書けなくていい」。ただ「何ができるか」を知る
「便利そうだけど、うちにはプログラミングを書ける社員なんていないよ」 そう思われた社長様、ご安心ください。
今の時代、Pythonのコード自体は、AI(Geminiなど)にお願いすれば数秒で書いてくれます。 経営者や現場の担当者に必要なのは、Pythonを「書ける」ことではありません。
「Pythonを使えば、うちのこの面倒な作業も一瞬で終わるんじゃないか?」 という「ひらめき(気づき)」を持つことです。
「毎日Webシステムからデータを手作業でコピペしている」 「複数のExcelファイルを開いて、にらめっこしながら転記している」
もし社内にこんな業務があるなら、それはPythonの出番かもしれません。
まとめ:適材適所でDXを進めよう
- 曖昧なアイデア出しや文章作成は「AI」に任せる。
- アプリをまたぐ、絶対に間違えられない定型作業は「Python」に任せる。
- Excelの中だけの完結した作業は「マクロ」に任せる。
道具の性質を知り、適材適所で使い分けること。これが、無駄なコストをかけずに会社を強くする「真のDX」の第一歩です。
「うちのこの業務、Pythonで自動化できないかな?」「AIとどう組み合わせていいか分からない」という経営者様は、『経理の健康診断』へご相談ください。貴社の業務に最適な「武器」をご提案します。


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